フッ素系離型剤で製造の安全も確保できる!その役割とは?

刷毛

成形プロセスの後半で重要な役割を果たしている離型剤

一斗缶

製品の成形プロセスにおける離型剤の必要性については、モノづくりのプロセスについてよく考えてみると分かりやすいかもしれません。一般に、物の形を作るプロセスには、いくつかのステップがあります。例えば、組み立て方式で何かを作る場合、パーツを用意するステップとそれを組み立てるステップの2つがあると考えられます。では、型抜き方式で物を作る場合はどうでしょうか。これは、シリコンやゴム製品が該当します。この場合、素材を型に注入して固化するのを待つというように、あたかもステップが1つしかないかのように思われがちです。しかし、実際には、この場合もステップは2つあります。注入して固めるのがステップ1、そしてステップ2は、そこから成形物を取り出すというものです。この2つ目のステップを成功裏に終わらせるために必要なものが離型剤です。というのは、金型は、注入されシリコンやゴムといった素材を表面にくっつける性質を持っており、これを防ぐ役割を担う存在が必要だからです。
ものを表面にくっつける性質をブロックする目的にピッタリの物質があります。それは、フッ素樹脂被膜です。金型にフッ素コーティングを施してフッ素樹脂被膜を形成すれば、そこにはもはや何もくっつかなくなります。このため、フッ素コーティング剤が、離型剤としても利用されているわけです。